どうしてできるの?口内炎について
皆様こんにちは!歯科衛生士の岡田です。
本日は、口内炎についてです。
いつの間にかできていて、痛くて食事がしづらくて、いつの間にか治っている、そんなちょっと厄介な口内炎はなぜお口の中にできてしまうのでしょうか?
口内炎の原因
口内炎の原因は、実ははっきりとは分かっていません。
免疫力の低下や睡眠不足、栄養バランスの偏りなどが原因の一つとされています。
その他、合っていない入れ歯や、歯の欠けている部分や被せ物が取れている部分に、唇や頬が引っかかることにより口腔内の粘膜を傷つけてしまうことで、出来てしまう場合もあります。
口内炎の対処法
いくつか口内炎の対処法をご紹介します。
①体の休息
体が疲れていたり、ストレスが溜まっていたりすると免疫力が落ち、口内炎ができてしまいます。まずは体をゆっくり休める時間を作りましょう。
②栄養バランスの良い食事
食事のバランスが偏っていることも、口内炎ができる原因につながります。
特に、口内炎にはビタミンB群やビタミンCが良いとされています。
③口腔内を清潔に保つ
口腔内が不潔だと、細菌により口内炎が治りにくくなってしまいます。
口内炎の近くは歯ブラシが当たって痛みがあると避けがちですが、周りに細菌が多いと治りにくくなってしまうため、優しく磨くようにしましょう。
④粘膜に当たる原因を取り除く
詰め物に引っかかり傷ができることによっても、口内炎ができる場合があります。
歯科医院で適切な処置をして、当たりをなくしましょう。
また、合っていない入れ歯を使用しても同じく口内炎ができてしまう場合があります。
お口に合っている、咬める入れ歯を使用することをお勧めします。
当院の入れ歯制作に関しては、こちらをご覧ください。
口内炎に似ている症状
口内炎に似ていますが、違うものもご紹介します。
しっかり休養を取って2週間経っても治らない場合は、一度歯科を受診しましょう。
①フィステル(瘻孔)
口内炎のように歯肉にプクッと出来物のようなものができますが、違うものです。
これは、歯の根の先に溜まった膿が出てくる出口になっているものです。
できている歯の根の治療をする必要があります。
②白板症
粘膜の一部が白くなってしまうものです。
癌化することもあるため、場合によっては精密検査や治療の必要性があります。
まとめ
口内炎には様々な原因と種類があり、場合によっては原因を取り除かないと治らないものもあります。
気になる際には、一度歯科を受診してみましょう。
また、口腔内が不潔な場合も口内炎ができやすくなってしまいます。
日々の歯磨きや、定期的な歯科でのクリーニングで口腔内を清潔に保ちましょう。
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