乳歯の癒合歯について
皆様こんにちは!歯科衛生士の北山です。
本日は2本の歯が1本につながって生えた状態「癒合歯」についてご説明します。
乳歯に癒合歯があるとどのようなことに気をつけなければならないのでしょうか?

癒合歯とは
癒合歯とは、本来2本で生えるはずの歯が1本につながって生えた状態を言います。
歯の状態は、2本の分かれ目が見えるものや、境目がなく少し歯が大きく見える程度のものもあります。
原因ははっきりとしていませんが、胎児期に2つの歯胚がくっついて癒合歯になると言われています。
上下前歯に起こりやすいです。

癒合歯のリスク
癒合歯があると、いくつか気をつけたほうが良いことがあります。
①後続永久歯の欠損
癒合歯の下にいる永久歯が存在しない可能性があります。
欠損の確率は50%と言われています。
欠損しているかどうかは、レントゲンを撮ると確認できます。
レントゲンを撮れる年齢になったら確認してもらいましょう。

↑癒合歯に対して後に続く永久歯が1本しかない
②咬み合わせ
癒合歯の後に続く永久歯が欠損している場合、生え変わった時に歯の本数が足りないことにより、咬み合わせに問題が発生することがあります。
小児期の矯正が必要か確認してもらう必要があります。
③虫歯
癒合歯の境目の溝は奥歯の溝と同じくバイキンが溜まりやすいです。
境目をよく磨き、虫歯になっていないかクリーニングの時にチェックしてもらいましょう。

④抜けるタイミング
癒合歯の場合、歯が抜けるタイミングが遅くなってしまうことがあります。
あまり永く残ってしまうと、後に続く永久歯がなかなか生えてこなかったり、咬み合わせに問題が出てくることもあります。
抜くタイミングは歯医者さんと相談しながら行いましょう。
まとめ
癒合歯は咬み合わせに問題が起こりやすかったり、虫歯になりやすかったり、様々なリスクを抱えています。
癒合歯を抜く時期や小児期の矯正が必要かどうかは、生え変わりの様子を確認しながらタイミングを見て行う必要があります。
定期的に歯科に通って確認してもらいましょう。
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