「お口ポカン」とあいていませんか?
皆様こんにちは!歯科衛生士の岡田です。
本日は、お子さんの「お口ポカン」についてです。
お子さんがテレビを見ている時やぼーっとしている時に、お口がポカンと空いていませんか?
それは「口唇閉鎖不全」かもしれません。
さらにポカンと空いている時間が長いとお口に様々な問題が起こります。
そんな意外と危険な「お口ポカン」についてお話ししていきます。
口唇閉鎖不全症とは
日常的にお口がポカンと空いている時間が長いことを、口唇閉鎖不全症と言います。
日本人の子供の約30%がこのお口ポカンを有しているとされています。
お口ポカンの悪影響
では、お口がポカンと空いているのはなぜよくないのでしょうか?
その理由はいくつかあります。
①虫歯、歯周病、前歯の着色の増加
お口が長い時間空いていると、口腔内が乾燥します。
乾燥していると、お口の中の細菌が 活発に活動しやすい状態になり、結果虫歯菌や歯周病菌が増加します。
また前歯の表面が特に乾燥しやすく、茶色く着色しやすい状態になります。
②ウイルスに感染しやすくなる
鼻はウイルスなどを防ぐフィルターの役割をしています。
そのため、口呼吸だとウイルスなどが直接体に入ってしまうため、風邪などをひき易いなど、飛沫感染症の罹患リスクを高めます。
③咬み合わせが悪くなる
歯は、唇や頬の力と舌の力の釣り合いが取れた場所に並びます。
口呼吸を続けていると、お口を閉じる力(口唇閉鎖力)が弱くなり、開咬(奥歯が噛んでいても前歯が合わない状態)になりやすいです。
改善方法
お口ポカンを改善する方法をいくつかご紹介します。
①鼻呼吸を意識する
普段から口を閉じて鼻で呼吸することを意識しましょう。
お口がポカンとあいているのに気がついたら、お子さんに声をかけて口を閉じるように促しましょう。
目につくところに「口を閉じて鼻で呼吸する!」などと書いた付箋やシールを貼っておくことも効果的です。
②唇の力を鍛える
そもそも口を閉じるのに必要な筋肉の力が足りない可能性もあります。
常に口を閉じようと心がけるだけでもトレーニングになります。
口笛を吹いたり風船やシャボン玉を膨らます練習をするのも効果的です。
③舌をスポットポジションにする
ポカンとあいた前歯の間に舌を突き出す動きをしていると、口唇閉鎖不全や開咬を助長します。
舌を本来の正しいスポットポジションにすることで舌の筋力も鍛えられます。
まとめ
最近はコロナウイルスの影響により、マスクをしている時間が長くなり、お口ポカンに気がつきにくいようです。
しかし、そのまま放っておくと将来の噛み合わせに大きく影響を及ぼします。
お家でお子さんがテレビを見ている時や集中してひとり遊びをしている時によく見てチェックしてみてください。
もしお口ポカンがあるようでしたら、クリーニングの際に担当の歯科衛生士に相談してみましょう。
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