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保険の入れ歯、自費の入れ歯と、当院の入れ歯の違い

当院にテレスコープの入れ歯相談にいらっしゃる患者様に最近、非常によく質問されることの一つに保険の入れ歯と自費に入れ歯はどのように違うの?という声があります。

今回の記事では、保険の入れ歯と自費の入れ歯、それぞれの特徴をご紹介しながら、違いをご説明したいと思います。

保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い

保険の入れ歯

保険の入れ歯は、銀色のクラスプというバネを歯にかけて、入れ歯をお口の中に固定します。
クラスプとは、部分入れ歯と残っている歯をつなぎ止めてお口の中に維持するための装置です。

強靭で弾性に富む金属線で残った歯を取り巻き、緊密に適合させたリングで、その一部は
歯のアンダーカット域に入り、括約力と摩擦抵抗により入れ歯が外れようとする力や揺れに抵抗し、維持力を発揮します。

しかし、その仕組みゆえに、残っている歯は、強靭なバネによって容易に引き抜かれてしまいます。

入れ歯の先進国ドイツでは、保険適用の入れ歯ですら、クラスプの入れ歯は使われておりません。

「Zahnarztliche Prothetik. 歯科補綴学」という、ドイツKiel大学のKarlheinz Korber教授が著した1975年に出版された補綴学の教科書があります。

補綴学は、歯に被せる冠や入れ歯についての学問です。この教科書は、日本でも1982年に訳書が出版されております。

この教科書で、
・クラスプの入れ歯がいかに問題があるのか!
・静力学的にも、動力学的にも長期間安定して機能を維持できないだけでなく、バネをかけた歯を引き抜いてしまうか
ということを、様々な図解を用いて詳しく解説しています。

このように、40年以上も前に、すでにクラスプの入れ歯の欠点は明らかにされておりました。

しかし、日本では皆健康保険制度の導入後、いまだに、クラスプの入れ歯しか選択肢がありません。

一般的な自費の入れ歯

日本では、このような経緯があって、保険の入れ歯は元より自費の入れ歯ですらクラスプのシステムを利用しているものが多いのも現実です。

例えば、ノンクラスプデンチャーと言われる入れ歯も、ノンメタルクラスプであって、本質的にはクラスプの入れ歯です。

また、磁性アタッチメントという、磁石の力を利用して固定する入れ歯は神経を抜いた歯を短くし、磁石を埋め込むことにより入れ歯の吸着を得ますが、歯と入れ歯の沈下量の差によって、入れ歯が破折したり、歯が破折します。
また、神経を残した状態で歯を使っていくことが難しいのも欠点です。

▼費用

歯型を取って製作も単純なため、当然ですが安価で完成します。

当院の自費の入れ歯(テレスコープシステム)

当院でおすすめしているテレスコープシステムの入れ歯は、1本だけ歯を失った患者様から、1本しか歯が残っていない患者様まで、患者様に適した最善の治療を施すことが可能です。

患者様に合わせて、リーゲルテレスコープ、レジリエンツテレスコープ、コーヌステレスコープの3種から適した入れ歯を選択します。

テレスコープの入れ歯は、残っている歯の部分に冠をかぶせ、カギの様な特殊な加工をし、入れ歯が付く仕組みになっているため、通常の入れ歯のように銀色のバネがお口の中で見えることはありません。
また、バネがないため、残っている歯を引き抜いてしまう心配もありません。歯も長持ちします。

このことにより、入れ歯がとても安定しているので、入れ歯の動きが少なく、夜ももちろん入れ歯を入れたままお休みいただくことができるのです。年齢が若い方でも、人に入れ歯を入れていることに気づかれる心配もないのです。

福永歯科医院では、テレスコープシステムの部分入れ歯を作るにあたって、現在の噛み合わせや歯の状態を十分に診査し、患者様と相談を重ねて、入れ歯の完成状態をシュミレーションした上で、入れ歯の設計を決めていきます。

設計は、部分入れ歯の製作成功の大きなカギを握っております。
テレスコープシステムでは、動力学的な力の伝わり方を十分考慮し、精密な設計のもと、技術力の非常に高い技工士さんと連携して入れ歯が完成されます。

▼費用について

・歯科医師、歯科技工士が技術を習得、獲得するために多くの研修時間、研修費用を必要とする。
・材料に、精密で複雑な加工をする技術を必要とする。
・精密なテレスコープを製作するための環境が必要になる。
 咬合器、顎機能検査機器など、噛み合わせを重要視した歯科医院の環境が整備する必要がある。

上記のように、精密な作業を実現するための時間、費用がかかっているため、保険の入れ歯はもちろん、その他の自費の入れ歯より高額の値段となります。

歯や入れ歯、咬み合わせのことでお困りの際は、お気軽にご相談いただければと思います。

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埼玉県さいたま市 福永歯科医院 福永

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