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予防歯科で注目の“オーラルフレイル”をご存知ですか?

みなさんは“フレイル”という言葉を聞いたことはありますか?

歯、もしくはお口の健康状態が悪くなってしまうと、将来的に、全身の健康までも影響してしまう。
将来的な生活の質まで左右してしまう。。
今日は、そんな興味深いお話をしたいと思います。

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〇みなさんは、しっかりと定期的にお口の管理をしてくれる、パートナー衛生士さんが、いらっしゃいますか?

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〇歯を失った部分を放置しておりませんか?

〇入れ歯は、こんなものかとあきらめて、我慢だらけの食生活をしておりませんか?
いろいろな理由でお口の虚弱を招いておりませんか?

“フレイル”は英語で書くと“Fraility”。
日本語に直訳すると“虚弱”という意味になります。

日本では虚弱は“体が弱い”というイメージが強いですが、海外では心の弱さや社会的な弱さも含まれます。

最近ではこのフレイルが病気の一歩前の段階の名称として使われているのです。

病気としての症状はまだないものの、そのままにしておくと症状が現れる状態のことを指します。

逆を言うとフレイルの時に適切に対処すれば健康な状態に戻ることができます。

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これは歯科にも言えることで“オーラルフレイル”と呼ばれます。
オーラルフレイルは飲み込みの機能低下、歯の喪失、噛む力の低下などが挙げられます。

半年前と比べて硬いものが食べにくくなった、お茶や汁物でむせることが多い、滑舌が悪くなったなど、思い当たることはございませんか?

小さなことでもオーラルフレイルを放置しておくと要介護につながる可能性が高いです。
早い段階で気づくことで正常な状態に戻すことができます。

咬むことと脳の関係

咬むときに使う筋肉は、下の図のように大きく分けて2つあり、顎を支える咬筋と頭の横にある側頭筋があります。

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よく噛むことで脳の神経の中の満腹中枢、孤束核(味覚中枢)海馬(記憶)扁桃体(ストレス)室傍核(自律神経)などを中心に活性化されることが分かっています。

これは咬むたびに側頭筋が動くことで血流が増加し、酸素や栄養が脳の毛細血管細部までいきわたり活性化されると考えられます。

つまりよく噛むことは肥満防止だけでなく、記憶力を良くし、ストレスも解消されて心が安定する効果があるということなのです。

咬むこととオーラルフレイルの関係

虫歯や歯周病で歯が抜け、入れ歯になってしまうと噛む力は3分の1にまで低下してしまいます。

咬む力が弱くなると、硬いものを避け、自然と軟らかいものを食べるようになってしまいます。

硬い食材は筋肉をつくるために必要なたんぱく質が多く、逆に脂肪を作る炭水化物などは柔らかい食材が多いです。

やわらかい食材が中心となると筋肉に栄養が渡らず、筋力の低下を招き、生活機能に支障が出てきます。

そこから自然と体を動かすことが難しくなり(億劫になり)、要介護へと続く悪循環を招いてしまうのです。

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オーラルフレイルに該当された人はオーラルフレイルに該当しなかった人に比べ、身体的フレイル、サルコペニア(筋肉減少症)の発生率がそれぞれ2.41倍、2.13倍であったとの結果が得られています。

硬い食材(タンパク質)を無理なく食べるためにも、健康な歯がないと咬むことができません。

そのためにも今残っている歯を守ること、今後虫歯や歯周病にならないためにも“予防する”ことが大切なのです。

予防するために行うこと

これから虫歯や歯周病で歯を失わないために自分で行うことは2つ。

毎日の歯磨きと歯医者さんでのクリーニングです。

歯ブラシでは落とせないバイキンは、歯医者さんに行って落としてもらいましょう。

歯のクリーニングをすることで歯もつるつるになり、虫歯や歯周病も予防でき、さらには全身の健康も維持することができます。
 
福永歯科医院ではお口の健康をサポートする予防型の歯科医院として、みなさまをサポートして参ります!
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