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知覚過敏となってしまう2つの原因と、しみるのを抑える方法

こんにちは。歯科衛生士の佐藤です。

年が明けてから、もう半年が経ち、夏の季節が近づいてきました。気温が上がる一方、冷たい食べ物を摂取する機会が増えるこの時期、患者様の訴えで多いのが知覚過敏です。

よくコマーシャルでも耳にしたことがある“知覚過敏”、みなさんご存知ですか?

・冷たいものを食べるとしみる
・歯ブラシをあてるとピリッとする

などの症状が特徴です。虫歯ではないのにそういった症状が起こるのは知覚過敏かもしれません。

知覚過敏の原因はなにか?

知覚過敏の原因は大きく分けて2つ考えられます。

①咬み合わせが原因の知覚過敏

1つは咬み合わせです。
咬み合わせのバランスが崩れていると均一に力のバランスが取れず、あたりが強いところと弱いところが出てきます。

咬み合わせが原因の知覚過敏

あたりが強いところはクラックと呼ばれる細かいヒビが入り込み、それが重なって欠けてきてしまいます。

咬んだ時の力は根元に伝わるため、根元が欠けてしまうことが多いです。
これを楔状欠損といいます。

楔状欠損

根元の組織は白く頑丈なエナメル質とは違い、神経の管が通っているところになります。そのため、根元が欠けてしまうと神経の管に伝わり知覚過敏を引き起こします。

また歯ぎしりや食いしばりなどの力が過度に加わりやすい動作なども、根元が欠けてしまう原因となります。

②バイキンが原因の知覚過敏

もう一つの原因がバイキンです。歯茎の中にバイキンがたまると炎症が起こります。

炎症が起こると破骨細胞と呼ばれる骨を溶かす細胞が排出され、歯を支える骨が退縮し、その上にある歯ぐきも一緒に下がってしまいます。

歯ぐきが下がることで根元が見えてしまい、知覚過敏が起こります。

バイキンが原因の知覚過敏

知覚過敏を抑えるには、知覚過敏用の歯磨き粉を!

大体はシュミテクト等の知覚過敏用の歯磨き粉を使うと、症状は緩和されていきます。

これは歯の神経を鈍らせてくれる硝酸カリウムと乳酸アルミニウムの働きによるものです。

歯磨き粉を選ぶときはこの成分を参考にしてみましょう。効果が表れるのは大体2~3週間ほどとなります。

歯磨き粉を使ってもあまり効果を感じられない場合は、歯科医院にてしみ止めの塗布を行います。また、しみが強い場合は根元の欠けた部分をプラスチックでカバーすることもできます。

福永歯科医院での知覚過敏の方に対しての歯のクリーニング

当院ではメンテナンス時に、知覚過敏用の歯磨剤を使用し歯のクリーニングを行っています。

歯のケアをしつつ、少しでも歯に負担がかからないよう研磨剤の少ないものを使用しております。

最後に必要な方にはしみ止めを塗布し経過を見ていきます。

何が原因で知覚過敏が起こっているのか、その原因によっても対処が変わってきます。知覚過敏が気になる方は一度歯科医院にて診査を受診されることをお勧めします。

診査することで自分のお口の中の状況が把握でき、今後の予防にもつなげることができます。

しみの症状を改善し、おいしい夏を楽しみましょう!

埼玉県さいたま市 与野 福永歯科医院

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